妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

遊学帰山の弁

ゆうがくきざんのべん #4966

遊学帰山の弁

ゆうがくきざんのべん

繰り弁の一つ。
日蓮聖人が蓮長と名乗る頃、諸宗研鑽のため、比叡山より京都、奈良、高野へと遊学し、建長五年(一二五三)春、再び清澄山に帰る情景を語ったもの。
一般に「宗旨建立の弁」と共に語られ、その説となる弁である。
本弁は同年一二年止暇断眠の諸宗遊学を終えた聖人が、「正しき教え、法華経に依らねば一切衆生を救う事はできぬ、我日本の柱とならん、我日本の眼目とならん、我日本の大船とならん」と、誓願を心に秘めて清澄に帰山する。
清澄では両親と師の道善坊が聖人の帰山を知って喜ぶが、聖人は諸房の一室に籠り、七日法華経読誦の結果、法華経最勝の開覚を口外する決心をする。
満願の四月二八日早朝「是より法華経を弘め、末法万年の迷える衆生を救わん」と、旭森にて水平線に昇る日輪に向い「南無妙法蓮華経」と大音声を発し、立教開宗を宣言するという内容で、煩悩に苦悩する衆生を蘇らせる良薬としての玄題目の功徳と、一切衆生救済のために苦修学問し、それを会得した聖人の偉徳を語る弁である。

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