説前回向
説前回向
せつぜんえこう
高座説教の時、説法の前に仏祖三宝、諸天善神の来臨影現を願って唱える回向文。
広略各種あるが略の二例をあげる。
「霊山一会厳然未散、南無久遠実成本師釈迦牟尼佛、南無平等大慧一乗妙法蓮華経、南無高祖日蓮大菩薩等、大慈大悲来臨影現したまえ。仰ぎ願くば現前の一会聞法の浄縁を虚うせず、仏乗の妙化深く心根に徹し、無明謗法の迷巷を脱れて一乗正信の覚路に登り円に妙行を修して疾く速成妙証の大利益を得せしめたまえ。経に曰く、於我滅度後於受持此経是人於佛道決定無有疑。又願くば一大事因縁の会う所本化の大教日本国に充洽し、一道清浄にして上下協和、異体同心に本門戒壇建立の洪謨を成弁し一天四海皆妙法に帰し、法界の群生同じく常寂に帰せん。南無妙法蓮華経」
「南無平等大慧一乗妙法蓮華経、南無久遠実成本師釈迦牟尼佛、南無末法有縁の大導師高祖日蓮大菩薩、一乗擁護の諸天善神、総じては法華経中及び十方三世の一切の三宝、大慈大悲道場に影現し、法味を納受し哀愍加持したまえ。當に今、講讃し奉る経釈の義、佛祖三宝の大悲願海に報じ奉る。伏して願くは我をして深妙の法音を出し四弁八音の分、有らしめたまわんことを」。