妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

華鬘

けまん #4623

華鬘

けまん

前を荘厳するために仏堂内陣の欄間・長押(なげし)などに懸ける荘厳具のこと。
インドでは高貴な人に花輪を贈る風習があり、初めは装身具として生花などが用いられた。
釈尊在世の頃、在俗の信者比丘に施物として贈ることも行われたようで、『十誦律』三九巻に「人あり、僧に華鬘を施せり、諸比丘受けず、華鬘を用て何物と作すかを知らず。 是のに白せり。 言く、受くるを聴す、応に鍼釘を以て壁上に著くべし。 房舎はを得、施者は福を得」とあるように、比丘は装身具としてではなく、荘厳具として壁に掛けるという方法で用いていたことが知られる。
のちに転じて像・塔などにも献ぜられるようになった。
材料については、各種の生花を始め金・銀・銅その他の金属、木・布帛・牛皮・玉などが古くから用いられ、あるいは花鳥・女などを描いたり透かし彫りにして飾りつけた。

《『史大辞典』五巻「華鬘」の項、『広説仏教語大辞典』『新版仏教学辞典』『岩波仏教辞典』「華鬘」の項》

図版

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