いつつのきじん
鬼神とは人智人力を超えた霊的な存在を称したもので、宗教により、その内容に種々の差があるが、神道の鬼神は八〇〇万の神と称し、善神も悪鬼もそのなかに含まれている。
祖書『戒法門』に「五戒破れて世間の五穀損すれば、身の五臓もよはくなり、五神栖(すみか)を失う。
この故に五の鬼神身に入って人の心をくるはすなり」(定一九四二頁)とある場合の鬼神は、人に災禍をもたらす悪鬼の意味である。
五戒(不殺生・不偸盗・不邪婬・不妄語・不飲酒)を保つものを、諸の天神地祇が守護するが、五戒を破った時は、五の鬼神が身に入って心をくるわすと、五臓・五行・五大・五色・五根等と合せて五鬼を説いたものである。