本立寺(静岡県伊豆の国市)
本立寺(静岡県伊豆の国市)
ほんりゅうじ
日蓮宗由緒寺院の一つ。
静岡県伊豆の国市韮山金谷に所在。
大成山と号す。
開山は円明院日澄(一四四一-一五一〇)。開基檀越は江川氏。
本宗と江川家の関係は古く、この地の豪族江川太郎左衛門吉久(一六代英久か)が日蓮聖人二七歳諸宗遊学の折、教化をうけたと伝え、また寺伝によれば、伊豆法難の時韮山に遊化して吉久に火除の棟札を授与されたという。
なお、本立寺のはじまりには、諸説あり、『日蓮宗寺院大鑑』に、「伊東法難の弘長元(一二六一)年に宗祖が当地の豪族江川義久の懇請に応じて同家を訪れ、火伏曼荼羅を授与して息災延命・男子相続の祈祷を修したことから、当山の基が開かれたという。宗祖は山の中腹に法華経一部を埋め、大法宣布・皇国興隆の祈願をこめられたもので、この経塚を崇めて堂宇を建立したのが始まりである」とある。
江川家が今日火災に遭わないのはこの棟札のお陰といわれ、その複写されたものが幕末・明治期に多く出回った。
また山の中腹に納経をして大法宣布の祈願をし、後に村人がここに堂を建てた。
永正六年(一五〇九)六月江川彦五郎久盛(二六代英盛か)の請に応じて、日澄がこれを開堂し、大成山本立寺と号したと伝えられている。