納経
納経
のうきょう
追善供養のために写経して諸国の霊場に納めることをいう。
本来は経典を書与して未来の人達のために、土中に埋納して塔を立てるというインド以来の仏事に由来するもので、わが国でも平安時代末期から盛んに行われるようになった。
厳島神社の「平家納経」などは代表的なものであるが江戸時代になると、全国の代表的な寺社に経典を納めて、受取をもらうということが盛んになり、それが後に経典を持ち歩くのは不便であるところから、金銭を奉納して、納経にかえ、その証しとして三宝印、寺印を受けるという風習ができた。
現代でも行われている御首題帳、集印帳は、さきの風習の変形したものである。
《『国史大辞典』一二巻「平家納経」の項》