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昭和新修日蓮聖人遺文全集

しょうわしんしゅうにちれんしょうにんいぶんぜんしゅう #3234

昭和新修日蓮聖人遺文全集

しょうわしんしゅうにちれんしょうにんいぶんぜんしゅう

三冊。 浅井要麟編。 初版は昭和九年(一九三四)京都平楽寺書店刊行。
日蓮聖人の六五〇遠忌記念事業として、御遺文全集の普及版として刊行したもの。 上・下・別巻の三冊からなり、上下二冊は霊艮閣版『日蓮聖人御遺文』(縮刷遺文)を底本とし、その配列順に従って載録している。 但し底本にした『日蓮聖人御遺文』の「是日尼御書」「変毒為薬御書」の重複遺文二書は除き、新たに「白米御書」を加え、更に底本には収録していない「御義口伝」「日向記」を付録として収録している。 別巻には諸本対照目録・聖人関係の人々略伝・日蓮聖人遺文全集各篇解題・御書編纂の史的概観・日蓮聖人略年譜・御消息人別目録・索引・要語通解・日蓮聖人遺文全集註解並参考書目録・遺文全集参考地図二葉を収録している。
本文の作成に当っては、底本とした『日蓮聖人御遺文』において、稲田海素が真筆と対照したものは原則としてこれに依憑し、また朝師本以下一〇点の録内古写本、三点の録外古写本および刊本と対照校合の上、稿本を定めた。 更に遺文の普及版としての趣旨から『立正安国論』『観心本尊抄』等の漢文体のものは、特殊な慣用語を除いてすべて和文体に訳すと共に振仮名を付し、仮名書の名詞・動詞・副詞は出来る限り漢字に改め、もとの仮名書を振仮名とするなど、極めて解しやすい内容となっている。
別巻の内容は前記の通りであるが、とりわけ底本とした『日蓮聖人御遺文』の本編収録の遺文全部、および続集・第二続集から「瀧泉寺申状」「災難興起由来」「白米御書」の三書を取挙げ、これら遺文各篇の真偽を論じて、選択基準の大綱を示した遺文全集各篇解題、ならびに録内・録外遺文の集成を中心に論じた御書編纂の史的概観は、御書編纂史研究を大きく前進させ、現在の遺文研究の基礎づけをなしたものとして高く評価されている。

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