日門(一乗阿闍梨)
日門(一乗阿闍梨)
にちもん
(-一二九三または一二九六)
一乗阿闍梨といい、永仁元年、あるいは永仁四年七月二〇日に遷化す。生年や行年など未詳。
常陸国に本国山妙光寺(現在は茨城県潮来町)を創建し、後に奥州へ赴いて宮城郡に大仙寺を建立している。
この寺がやがて善勝寺と改め、更に孝勝寺と改称した。現在の仙台孝勝寺がこれである。
日門は、日蓮聖人の中老僧の一人として数えられていたが、その伝記もまったくわかっていない。
『本化別頭仏祖統紀』にもこのことを慨嘆して「中古の相乱に兵賊相い逼り、紀事を亡滅す」と記している。
入寂の月も嘉暦三年(一三二八)一二月二〇日という異説もある。
なお同書によると、弘安二年に日門が聖人のもとに入門したとある。しかしその根拠については明らかにされていない。
《『日本仏教人名辞典』「日門」の項》