妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

日蓮読本

にちれんどくほん #3026

日蓮読本

にちれんどくほん

文学者・高倉輝(一八九一-一九八六)が編著者となって刊行した『人類読本』(全一二巻)の第四巻として発刊された評伝。
昭和一三年(一九三八)一月、建設社刊。
本書は「我が日蓮こそは宗教観を結びつけた。
血盟団(井上日召を中心とする国家主義団体)、五・一五(昭和七年五月一五日に一部軍人が決起したクーデター事件)等の人々の多くは日蓮宗信者であったと述べ、軍部と政治に影響力を与えていた当面の時代風潮を直接の問題意識としつつ、社会科学の立場から「比類なく闘争的」で「他宗に類例のない国家観・或は国家意識を持っている」と日蓮聖人の片影を評論した。
に日蓮聖人の著作を通じて、その宗教的基礎を論じ、宗旨よりも「人としての日蓮」を重んじるとの立場に基づき「あくまで反逆的であり熱情的であった」一面を捉えている。

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