日元(久本房)
日元(久本房)
にちげん
(-一二七七)
久本房と号す。
山梨県白根町に生れる。
松葉谷の草庵にて日蓮聖人の教化に浴して出家、文永一一年(一二七四)五月、聖人身延に入山するや、身延の沢に庵室を構え、三人の子供と共に直弟子となり、父子共に八役をとって給仕した。
建治三年一月一日寂す。
後に庵室は大国阿闍梨日朗の守塔輪次の住居となる。
その遺構を「正法院竹之坊」と称す。
『本化別頭仏祖統紀』の日元の項では、日元を開基とするも『身延山坊跡録』では日朗阿闍梨を開基となし、日元を二世としている。
因みに『本化別頭仏祖統紀』巻一四日進の項によれば、「竹之房朗尊省勤ノ時必ズ是ニ休ス、後朗尊ヲ崇メテ竹之房ノ開祖トナシ、父日元ヲ第二祖トナス」とあり、『身延山坊跡録』と同時に、六老日朗を尊崇して開基としている。
《『日本仏教人名辞典』「日元」の項》