三転読文
三転読文
さんてんどくもん
法華経方便品の「唯だ仏と仏と乃し能く諸法の実相を究尽したまへり。
所謂(いわゆる)諸法の如是相 如是性 如是体 如是力 如是作 如是因 如是縁 如是果 如是報 如是本末究竟等なり」とある如是の文について天台智顗は『法華玄義』二上で衆生法妙を釈するとき、これを空・仮・中の三諦の義にあてて読むことを勧めた。
即ち是相如・是性如等と読むのは即空の読み、如是相・如是性等と読むのは即仮の読み、相如是・性如是等と読むのは即中の読みである。
なぜ三転して読むことを勧めたかというと、十如是に一切法は摂せられるが、一切法の三諦円融の有り方であるところを実相とするからである。
一念三千の法門は十如是に基づく。
《『遺文辞典』教学篇「三転」の項、『天台学辞典』「三転読文」の項》