念誦
念誦
ねんじゅ
心に本尊を念じ、口に経文呪文等を誦すこと。
三密の意密、語密にあたるが広義には三密そのものである。
念誦の仕方により、二種念誦、四種念誦、五種念誦などに分ける。
たとえば四種念誦というのは、声を出す音声念誦、口を合せて舌だけを動かす金剛念誦、定心に住して真言の文字を観ずる三摩地念誦、大声を張りあげる降魔の念誦の四つをいう。
また念誦の目的を息災・増益・降伏・摂召(または敬愛)の四種に分ける。
息災とは除災、即ち災難、苦難等を除くこと。
降伏とは、鬼魔、怨敵等を降伏せしめること。
調伏ともいう。
増益とは福徳、繁栄、長寿、和合等を祈り、積極的に幸福を増進させること。
摂召とは自ら希望する境地へ入るように願うこと。
また、念誦の目的に応じた念誦の作法、加持の四時などがある。
一例をあげると、
息災 増益 摂 召(敬愛) 降伏
(念誦の作法) 黙 不出声 出声 大声
(加持の日) 一日~八日 九日~一五日 二四日~末日 一六日~二三日(異説あり)
(加持の時) 初夜~三更 後夜 夜半 日中(異説あり)
《『遺文辞典』教学篇「念誦」の項》
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