市川左団次
市川左団次
いちかわさだんじ
(二代目)(一八八〇-一九四〇)
歌舞伎役者。
初代左団次の長男として生まれる。
屋号は高島屋。
坪内逍遙作『法難』で日蓮聖人に扮し、大正一二年(一九二三)四月明治座にて上演した。
武者小路実篤作『日蓮』でも日蓮聖人に扮した(昭和五年=一九三〇明治座)。
この折、「明治座で日蓮になる左団次、例の馬力の上に一層輪をかけて我鳴るが、殊に序幕の辻説法などでは、群集が何といっても説破して行く所は、辻説法どころかポンポンのひじでッぽう」と新聞評に記された。
日蓮劇を演じ続けた代表的な役者で日蓮宗の信徒でもあった。
昭和一五年(一九四〇)、六一歳で没する。墓所は池上本門寺にある。
《『国史大辞典』一巻「市川左団次(高橋栄次郎)」の項》