差定
差定
さじょう
字句の意味は人をえらんで各々役配することを指す。
その義を転じて法要の次第を定め、諸役の役配を法臘の年数、能力の適否などを按配して定めることをさす語として用いるようになり(わが国では南北朝時代から用い始めた)、更に後代に至っては、法要次第のみを記したものをも差定と称することが多くなったようである。『宗定法要式』平成23年改訂再版(二八七頁)では、導師・式衆・役衆等まで、役名・職階・人名・僧階・席次等を明記したもの(所作次第)と、法要の進行順序を記したもの(式次第・法要次第)を網羅したものと規定している。
次に差定の一例を挙げる。
差定は普通、奉書あるいは糊入などを横二つ折にし、折り目を下にして(葬儀の場合は逆)縦三つ折とし、表面中央に「○○法会差定」と大書し、以下、例示の如くする。
昭和○年○月○日午前○時
於 ○○寺本堂
○○法会 次第
第一鐘 装束着用
第二鐘 会衆昇堂
先・奏 楽
次・開 式
次・道場偈
(中略)
次・奉 送
次・奏 楽
結・閉 式
(式次第が終ったら数行あけて)
所作次第(もしくは「差定」「役配」などと書く)
導師 大本山○○寺貫首 ○○大僧正
副導師 ○○寺住職 ○○僧正
等と下記、この場合、位階僧名の下には尊称はつけないのが例である。
差定に記す順序は、導師、副導師、式衆(上席より順に)、次に数行あけて会行事、知堂とし、伶倫が式衆を兼ねない場合には、伶倫は末尾に鳳笙、篳篥竜笛の順に列記する。
図版