威光勢力
威光勢力
いこうせいりき
諸天善神の守護される根本の力をいう。
『諫暁八幡鈔』(定一八三四頁)に「今日本国を案ずるに代始りて已に久しく成りぬ。
旧き守護の善神は、定めて福も尽き、寿も減じ、威光勢力も衰へぬらん。
仏法の味を嘗めてこそ威光勢力も増長すべきに仏法の味はひは皆たがひぬ、齢はたけぬ。
争でか国の災を払ひ氏子をも守護すべき(略)」などと出ている。
諸天善神といえども、真浄の法味を嘗めることによって威光を増し、勢力を増長して守護することができるのである。
また妙法は十界皆成仏の教であるから、たとえ祟って人を苦しめ、また自身も苦しんでいる鬼畜野干等の霊気といえども、妙法によって成仏ができるし、また真浄の法味を嘗めて速やかに業障を解脱して威光勢力を増し、護法善神の一分となって法華経の行者を守護することができるのである。
なお祈祷するに当って法味を言上するのは、守護の善神の威光勢力を増さんがためである。
《『祈祷指南書』、『遺文辞典』歴史篇「威光」「勢力」の項》