妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

妙法寺(山梨県南巨摩郡)

みょうほうじ #1545

妙法寺(山梨県南巨摩郡)

みょうほうじ

日蓮宗由緒寺院の一つ。
山梨県南巨摩郡富士川小室に所在。
徳栄山と号す。
地名の小室山とも通称し、真言の名刹であった。
文永十一年(一二七四)日蓮聖人は東国三三ヵ国の山伏の司で住持の恵朝(長・頂)阿闍梨智と法論し、智は屈服して弟子となる。
翌年、表面は服すれども心は聖人を害せんとして、かえって本化の慈光に浴し、名を肥前阿闍梨日伝として中老の班に列する。
日伝は寺を挙げて改宗し、聖人を開山に仰ぎ、自ら二世となった。
伝承によれば、聖人が日向・日興を伴い小室へ赴く途中、田植の五月女が蛭に悩むを見て、血を吸うを封じたという。
今にこの地の蛭が血を吸わぬはこのためという。
また、聖人は一丈(三・〇三メートル)余りの石に腰かけ善智と問答するが、善智は金剛の秘法で大石を中天に揚げたが、聖人が題目を唱えると、大石中にとどまって動かずという。
更に、法論に負けた智は心収まらず、毒入りの粟餅を持参するが、聖人が白犬に与えて試みると、白犬たちまち死に、善智衷心より懺悔したという。
そして、聖人の妙法の力によって犬を蘇生さす。
これが、小室山毒消しの妙符の起りという。

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