一乗寺(大阪府高槻市)
一乗寺(大阪府高槻市)
いちじょうじ
大阪府高槻市に所在。
昌林山と号す。
京都の本山本法寺開山の日親が最初に建立した寺。
日親は応永三二年(一四二五)、九州総導師職に選ばれて鎮西に赴き、松尾山光勝寺に住した。
翌年、中山へ帰ったが、死身弘法折伏逆化の忍難に耐えられる身心を確立しようと発願し、秋から冬にかけて毎日夜中に中山の廟に詣でて、自我偈を百遍読誦する苦修錬行を成満し、不動の金剛心を獲得した。
翌三四年二月八日、上洛して、昔、日像が初めて宗旨を京都に弘めた跡にならい、一条戻橋のあたりに傘を立てて日蓮聖人の教えを唱導した。
初めはしきりに迫害を加えられたが、後には聴衆が市をなすというありさまであったという。
なかでも摂津の梶折村の豪族、守野、西村の二人が深く帰依して、日親を村に招き、無住だった真言宗の金仙寺に住職させ、名を改めて一乗寺とした。
これが日親の建てた最初の道場であるという。