四十九院(廃寺・駿河国富士郡)
四十九院(廃寺・駿河国富士郡)
しじゅうくいん
静岡県富士市岩本実相寺の末寺で、蒲原荘に在った。
日蓮聖人時代は叡山山門流で、実相寺は現在日蓮宗。
四十九院は当来の弥勒菩薩の属する兜卒内院の称にして、四九の摩尼宝殿があるということより後世伽藍構造の称としても用いられた。
『実相寺御書』(定一四三五頁)等に出る。
建治元年(一二七五)のころ、熱原(富士市入山瀬付近)滝泉寺の大衆が日興に帰伏し、蒲原四十九院の学徒が、日蓮聖人の教えに入信し、院主厳誉らはこれを怒って弟子を追放し、これが要因となって熱原法難を招いた。
日持・日秀・日弁らはその学徒である。
《『遺文辞典』歴史篇「四十九院」の項、『日興門流上代事典』「四十九院(駿河)」の項》