印東氏
印東氏
いんどうし
下総国海上郡(現・旭市)の豪族で、一族から六老僧の日昭、日朗はじめ、九老僧の日像、日輪など、日蓮聖人の直弟を輩出した。
桓武平氏、千葉の流れをくむ。
六老僧の第一、弁阿闍梨日昭は、父・印東治郎左衛門祐昭、母・工藤左衛門尉祐経の長女の間に生れた。
祐昭には二男二女(『本化別頭仏祖統紀』は二男一女とする)あったといい、妹が印東治郎左衛門有国(下総国平賀に居り、平賀二郎有国ともいう)に嫁し、日朗を生んだ。
有国の没後、平賀忠晴と再婚し、二人の男子を生み、異父兄の日朗の門に入り、兄は日像、弟は日輪と名を改め、ともに九老僧として宗門史上に名を残している。
母は建治三年(一二七七)、忠晴が没したとき髪をおろして得度し、妙朗尼と称し、また一説に日昭の姉は池上右衛門大夫康光に嫁して、宗仲、宗長の二子を生んだという。
更に日昭の兄・印東三郎左衛門祐信は印東家を継ぎ、桟敷女房の夫といわれ、玉沢妙法華寺二祖の日祐の父とする説もある。
《『昭和新修』別巻「弁公日昭」「筑後房日朗」の項、『遺文辞典』歴史篇「日詔」「日朗」の項》