七福神
七福神
しちふくじん
福徳長寿の神として祀られる七種の神仙の総称。
足利末期頃より民間信仰として関西を中心に広く伝承した。
(1)恵比寿は鯛を抱え釣竿をもち、(2)大黒天は宝袋と小槌、(3)毘沙門天(訳して多聞天)は宝塔と鎗、(4)弁財天(略して弁天)は女形で琵琶を、(5)福禄寿は短身長頭で美髯を貯え、(6)寿老人は白髪白髯で長杖の先に人の寿命を記した巻軸を掛け、神鹿を従え、(7)布袋和尚は肥満大躯胆で大袋を抱え芭蕉扇をもつ。
毘沙門以外は皆福徳円満な柔和相である。
大黒・毘沙門・弁財は仏教の天部に属し、恵比須は西宮蛭子神に由来し、寿老・福禄寿・布袋は宗代の道釈画がわが国に伝わったものが、『仁王経』の「七難即滅七福即生」の説に基づき、合体して画かれ招福神として喜ばれた。
七福神舟遊の図を宝船と称し、正月二日枕下に入れて吉夢を祈り、また扁額として掲げ、新春七福神祠を巡拝する等の風習が今も行われている。
《『仁王経』、『広説仏教語大辞典』「七福神」の項、『岩波仏教辞典』「七福神」の項、『図説仏教語大辞典』「大黒天」「毘沙門天」「弁財天」「サラスヴァスティー」の項、『国史大辞典』六巻「七福神」の項》