六種曼荼羅
六種曼荼羅
ろくしゅまんだら
優陀那日輝(一八〇〇-五九)が『妙宗本尊略弁』の中で述べている曼荼羅義。
日輝はその著(『充洽園全集』三巻-三九七頁)の中で、能表の曼荼羅の相を弁ずるに六種ありとし、
(1)法界自爾の曼荼羅、法界をもって大曼荼羅とする。
(2)霊山顕現の曼荼羅、虚空会上の法華説法の儀相を大曼荼羅とする。
(3)道場荘厳の曼荼羅、一幅の紙上に霊山虚空の儀相を写し、法界自爾の形容を示し、行者観心の信解を書き表した大曼荼羅。
(4)行者心具の曼荼羅、行者己心中には十界三千円具して常住なるが故に一心のうちに大曼荼羅を持す。
(5)念念縁起の曼荼羅、衆生の念念に起る心に三千ともに発するが故に一心の当体に大曼荼羅をみる。
(6)依正各具の曼荼羅、十界の依正がそれぞれ互いに具足しあって大曼荼羅となる。
以上を述べて行者は道場において曼荼羅を拝する時はこの六種の曼荼羅を供養すと信解すべしと説いている。