妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

ついな #676

ついな

・鬼やらい・厄払・鬼走ともいい、厄・疫神等の鬼を払うための儀式をいう。
法華験家訓蒙』第三巻は『捜神記』第一六を引用して、「顓頊氏ノ子死シテ瘧鬼トナリタルコトヲ説テ儺ノ縁起トセリ」とし、また「論語ノ註ニハ疫ヲ逐フ所以ナリ」とその意味を説いている。
古くは中に始まったもので、わがでは文武天皇の慶雲三年(七〇六)疫病が流行して民が多数死亡したために、その年の一二月に初めてこれを修したのがその起源といわれている。
初めは宮中において、毎年大晦日に年中行の一つとして行われていたが、次第に社寺や民でも盛んに行われるようになっていった。
しかし江戸代の初め頃になくなっていき、今日では節分会に豆をまいて禍を追い払う行となり、社寺において盛んに行われ、その遺風をとどめている。
節分の追会、追式といわれるものがそれである。
《『岩波教辞典』『国史大辞典』九巻「追(ついな)」の項》

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