妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

佐渡塚原師弟対面の弁

さどつかはらしていたいめんのべん #595

佐渡塚原師弟対面の弁

さどつかはらしていたいめんのべん

繰り弁の一つ。
佐渡の塚原三昧堂に配流となった日蓮聖人を、弟子日朗が訪ね対面する情景を語った段。
竜口法難の際、宿屋光則の土牢に捕えられていた日朗は、聖人を思う孝心に打たれた牢番人の情けにより、聖人の安否を訪ねて佐渡に出発する。 本弁は石川右衛門の手船に乗って佐渡に到着した日朗が、深雪の中を道に迷い谷底に転落する。 通りがかった阿仏房千日尼が、日朗の唱えるお題目の声を聞き、日朗を助け三昧堂に案内する。 聖人は日朗が土牢を赦免でなく、牢番の情けに依って出たことを知ると「奉行の許しを得ず、牢を出るとしたならば、取りもなおさず牢破りの罪人」と、このに生れたならば、の掟に従わなければならないと忠告する。 日朗は涙ながらにそのを謝し立ち返ろうとする。 それを知った阿仏房は、あまりに非情なことだと、聖人に進言するが、それが聖人の日朗の身を案じた慈悲心からだと知り、再びこの日朗を呼びもどす。 日朗は聖人に対面し、此経難持一三箇条の口決を受けるという内容で、聖人慈悲心と日朗の心とを語る弁である。

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