麁妙
麁妙
そみょう
麁と妙。
麁は粗雑、雑なもの、あらあらしいものをいい、妙とは勝れる、秀でたものという意味。
転じて麁妙判として判釈に用いられ、麁法(粗雑な教え、劣っている教え)と妙法(勝れている教え)とを指す。
日蓮聖人も法を二分して権教を´麁法といい、妙法は実教・真実教・十界互具の法であるとした。
麁妙をもって法を判釈するのに天台智顗の用いた相待妙の教判がある。
その著『法華玄義』に「常無常大小相待麁妙と為す也」と説いている。
妙(法華経)と麁(それ以外の諸経)とを相待対立させ、麁なる法に対して勝なる妙法の法華経をとる。
この場合麁と妙は対立概念で待対する関係にある。
しかし天台智顗は妙釈にもう一つの義を唱え、真なる妙は麁妙の対待をこえた不可思議にあるとして更に絶待妙をたてた。
《『遺文辞典』教学篇「麁妙」の項》