高座前
高座前
こうざまえ
高座説教の時、高座の正面に座り、説者の話の呼吸に合わせてお題目で受けたり、合掌で受けたりする人々のこと。
釈尊教説の場には、発起・影向・当機・結縁の四衆が居られたが、この四衆に学んでできたのが高座前の語だといわれる。
それだけに高座前に座る人は説教の聞きなれた人、よく理解している人が座り、説者の強く言わんとしたところでは、これをお題目で受けとめ、一般信者に感覚の面からわからせる役を果した。
その反面、説者が未熟である場合には高座前が逆に邪魔になった。
また高座前の人にも未熟者の場合には「それ頑張れ」と無言の気合を送り、若手養成の一役にもなっていた。
説者の姑という人もいた。
ちなみに、高座前に座る人は主に高齢の女姓が多かった。