妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

願力

がんりき #5251

願力

がんりき

目的成就を願求する精神の力をいう。
遺文『諸願成就鈔』(定一九五七頁)の六波羅蜜第四毘梨耶波羅蜜即精進に関する説明の中に、中天竺波羅那の大施太子の説話が述べてある。
太子が、衆生に殺生の業を息(や)めさせるために、所持の宝を普く施し、更に竜宮に入って如意宝珠を得た。 その如意宝珠が諸竜のために奪い取られたので、是を取り戻そうと誓願を起し、生死海の尽し難きを尽し、煩悩の尽し難きを尽し、衆生の度し難きを度し、菩提の得難きを得んと誓願している以上は、況や海水の汲み尽せぬことは無い。 骨肉の命は尽くるともこの願力おこたることはないと、海水を汲み始めた処、梵天帝釈自在天その振舞いを照覧し、その願力を歓喜し、力を合せようと下界に下り、三十三天・四天・毘沙門天等皆力を貸して遂に海水を汲上げ、如意宝珠を取戻し、これによって衆生に万宝を施し、所願成就することが出来たという。
《『遺文辞典』教学篇「願力」の項》

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