韋提希
韋提希
いだいけ
梵語Vaidehīの音写。
毘提希吠提、希題呬弗多羅ともいう。
思惟、思勝、勝妙身と訳す。
中インドのマカダ国頻婆娑羅王の后。
阿闍世王の母。
阿闍世によって七重の獄に幽閉された時、韋提希は厭世の心を生じて、遙かに霊鷲山で説法をしていた世尊に向って説法を請う。
仏は霊鷲山での説法を中止し、韋提希のところに至って『観無量寿経』を説かれたという。
しかし、聖人は『千日尼御返事』に「ゐ(韋)提希が観(無量寿)経をよみて無生忍を得しかども、正直捨方便とすてられしかば、法華経を信ぜずば返て本の女人なり」(定一七六〇頁)と『観無量寿経』での得道を否定された。
《『遺文辞典』歴史篇「韋提希」の項、『岩波仏教辞典』「韋提希夫人」の項》