華瓶
華瓶
けびょう
花を生けて仏に供養するための瓶であるが、特に密教法具の檀具の一つとして供える。
口せまく胴のふくれた形のものを「けびょう」といい口がひろく沢山の花を生けることができるものを「かびん」もしくは「かひん」と呼んで区別している。
本来、花を供養する法として、印度では華鬘(かまん)をつくり、または盤に盛り、散華するなどしたもので、枝についたままの花を瓶に挿して供えるいわゆる立華(りつか)という供花法は、中国唐代に始まったものといわれ、また、「口のすぼまった瓶は、始めは宝薬を納めるためのもので、一輪の花を挿すのは、蓋の用としてであった」(『大日経疏』第八)といわれている。
そして、『宗定法要式』の中で「けびょう」として扱っているのは、灑水散華の頂で灑水師の持物としてのみで、この場合は花を生けるための具としてよりは、浄水を納める灑水器としての意味がつよいので「かびん」という呼称を用いなかったものであろう。
《『広説仏教語大辞典』『新版仏教学辞典』『岩波仏教辞典』「華瓶」の項》
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