妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

英雄僧日蓮

えいゆうそうにちれん #4592

英雄僧日蓮

えいゆうそうにちれん

池元呦鹿庵(いけもとようろくあん)の書いた評論。 明治三六年(一九〇三)四月に新聲社より刊行。
「日蓮の文の愛読者」となり厭世思想から人の世に憤激する折伏主義に転じた著者が、悪国・悪王・悪臣・悪民と戦闘し痛快至極にそれらを折伏した姿をとらえ、やがて「日蓮崇拝者」となった自らの立場を披瀝しつつ英雄僧としての特質を論評したもの。
時代反抗の声とは何ぞ」に始まり、清澄寺、伊東流罪前後、竜口前後、佐渡流罪中の「英雄僧日蓮」と「山林に遁れたる英雄僧日蓮」「碑の下に眠りたる英雄僧日蓮」の七編からなっている。
時代に反抗した日蓮聖人の「怒涛的闘諍主義」を強調し、「日蓮は、最も極迄に発展されたる無限の圧迫力と無限の意気とを持したり」と指摘し、「帝王の勢力範囲外なる思想界の一大帝王」としての在り方に英雄僧の片影を見出している。

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