妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

能忍

のうにん #4538

能忍

のうにん

能仁とも書き、釈尊のことをいう。
娑婆(忍土)に出現し、悪を能く堪え忍び、限りなく愛と慈悲をほどこすので能忍という。
日蓮聖人は『四恩鈔』に「此世界をば娑婆と名く。娑婆と申すは忍と申す事也。故に仏をば能忍と名けたてまつる」(定二三三頁)と説く。
さらに用例をあげれば『立正安国論』に「夫(そ)れ釈迦の以前の仏教はその罪を斬ると雖も能忍の以後の経説は則ちその施を止む」(定二二四頁)とある文はよく知られているところである。
《『遺文辞典』歴史篇「能仁・能忍」の項、『国史大辞典』一一巻「能忍」の項》

← 事典トップ