妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

けい #4261

けい

法要の際、導師が打ち鳴らす法具
元来は古代中に於て楽器として、石(わがでは四に産する)もしくは玉でつくられたものであるが、後には金属製のものがつくられるようになった。『楽家録』によれば、六朝時代(二二〇ー五八九)頃には、方響(ほうきよう)という楽器が雅楽の演奏に用いられているが、これは調律したを音階順に並べて、他の楽器と合奏できるようにしたものである。
そして、これが教儀式に用いられるようになった時期は、初唐頃(六二〇年代)のこととされており、わが国では『法隆寺資財帳』(七四七年編)その他の資料により、八世紀には寺院の儀式で用いていたことが知られる。
そして『真俗仏事編』に「仏前法用の時、先ず、磬を鳴らすことは、もと諸尊を驚覚する為なり」という働きをするものであるが、同時に法要出仕の衆僧に悉知せしむる重要な法具であるから無意味、不規律に乱打することは厳にしめられている。
実際的なの打ち方については、『宗定法要式』(二四二頁)に詳しくのべてあるが、基本の第一条としては「導師発音の前には打あり」と心得ておくことである。
なお、場合によっては打の役目を役衆が別席でつとめることもある。
また、の音については、元来、余韻を引かないものがいいとされていたが、近年はほとんど、余韻を引くものが多くなっている。
『広説仏教語大辞典』『新版教学辞典』『岩波辞典』「」の項

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