二十八天
二十八天
にじゅうはちてん
三界に存在する天界の数。
凡夫の生死往来する世界を三つに分けて三界(三有)という。
(1)欲界は、婬欲、食欲、睡眠欲を有する有情界で、上は六欲天より中は人間の四大洲、下は無間地獄に至るまでをいう。
(2)色界は、浄妙なる有形の物質界で、婬欲、食欲等を離れた有情の住所をいう。
身体または宮殿ともいい、禅定の浅深麁妙によって四段階があり、四禅天と称し、この中に十六天あるいは十七天、あるいは十八天があるといわれる。
(3)無色界は、色即ち物質的なものは一切なく、身体もなければ宮殿国土もない世界である。
唯心識をもって深妙なる禅定に住するから、これを無色界という。
既に無色(無物質)なれば方所を何れとも定めがたいが、ただ果報の勝れたる義について色界の上にあるという。
この無色界に四天ある。
今、欲界の六天、色界の十八天(薩婆多部は十六天、経部は十七天、上座部は十八天を立つ。大乗は上座部の説による)。
無色界の四天を合わせて二十八天という。
《『倶舎論』世間品三界義、『天台四教義集註』》