木村鷹太郎
木村鷹太郎
きむらたかたろう
(一八七〇-一九三一)
評論家・翻訳家。
愛媛県宇和島の出身。
号は鳴湖。
東京大学哲学選科を卒業したのち、陸士教官を経て新聞記者となり、やがて「大日本協会」を結成。
明治三〇年(一八九七)に雑誌『日本主義』を発刊、更に「日本民族協会」を設立し日本主義を鼓吹した。
明治三二年九月、高山樗牛の書簡を受取り「古来剣は大なる福音の伝播者なりき。
想ふに足下の理想に近きものは、親鸞よりも日蓮乎」(「富士新聞の廃刊に際して木村鷹太郎君に与ふ」)との言葉を聞く。
主著『日本主義国教論』や詩文集『バイロン 文学之大魔王』など日本主義とギリシャ哲学の知識に基づいて、昭和三年(一九二八)に教文社より『一天四海五大洲の大日蓮』を著し「箱庭的小日蓮」ではなく「真の大日本の日蓮」の日本精神を述べた。
《『国史大辞典』四巻「木村鷹太郎」の項》