妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

是好良薬

ぜこうろうやく #3237

是好良薬

ぜこうろうやく

この好(よ)き良薬と読む。
法華経寿量品の良医の譬に出づ。
ち良医が遠く外へ旅行しているに、子供は誤って毒薬を飲み悶え苦しんでいた。
その帰って来た父は直ちに良薬を与えたので本心を失っていない子供はすぐに薬を服して病をいやすことができたが、毒が深く入って本心を失っている子供は、薬を服用しようとしないので、父はこれを憐み、方便を設けて救わんとして、一旦外に出て使いを遣わして「汝等の父は既に死せり」と告げさせた。
本心を失った子供はこれを聞いて悲しみ、悲しみに堪えずしてついに本心を取り戻し、父の与えた良薬を服したところ、毒はたちどころに消除して病も全治したので、父は還り来ったという。
日蓮聖人は『観心本尊抄』にこの良医の譬の文を引き「是好良薬」とは寿量品の肝要たる名体宗用教の南無妙法蓮華経であると述べ、末法の始めに教主釈尊より付属された本化上行等の菩薩が出現して、良薬たる南無妙法蓮華経五字七字末代幼稚の者に服せしめると力説されている。
《『遺文辞典』教学篇「是好良薬」の項、『日蓮辞典』「是好良薬」の項》

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