妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

日実(但馬阿闍梨)

にちじつ #2575

日実(但馬阿闍梨)

にちじつ

(一三一四)
中老僧の一人。
但馬阿闍梨と号す。俗姓は不詳。
建治二年(一二七六)三月一六日、日蓮聖人の旧師道善房示寂に際し、聖人は師の菩提に資するため『報恩抄』を撰し、身延より房州清澄寺の道善房の霊前に弟子を派遣し追善展読させた。
佐渡阿闍梨日向(一二五三-一三一四)が正使に、日実が副使として遣わされたと伝える。
日実は聖人滅後鎌倉に留まり、弁阿闍梨日昭(一二二一-一三二三)を助け布教に専念した。
日昭から那(名)瀬の妙法寺、さらに浜の法華寺等の後任住職に招かれたが辞退し、駿河(静岡県)の沼津に草庵を結び読経唱題に励む。
晩年檀越の山本弥三郎重安の請により、永仁三年(一二九五)に海會寺を創立す。
後に妙海寺と改め今日に伝える。
なお「守塔輪番帳」にみえる但馬公は日実と考えられている。
正和三年一〇月二三日寂す。
《『日本仏人名辞典』「日実」の項》

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