恵信尼文書
恵信尼文書
えしんにもんじょ
恵信尼書簡ともいう。
親鸞の内室恵信尼(一一八二-)が末娘覚信(「わうごぜん」とも呼ぶ)に宛てた書簡のことである。
これらは建長八年(一二五六)七月九日付で始まり、文永五年(一二六八)三月一二日付に終る、二通の下人譲状と八通の書状、並びに『無量寿経』(巻上)の「硨磲為柴金為華」から「所処宮殿衣服飲食」までの音読仮名書き、五紙七二行を指す。
大正一〇年(一九二一)西本願寺宝庫より鷲尾教導の発見した本文書は、親鸞伝の解明、信仰に生きる東国女性の生活を窺う上での重要な資料といえる。
一例を挙げれば、恵信尼の生年も本文書中の記述より推測したものである。
『定本親鸞聖人全集』第三巻等に収録されている。
《『親鸞辞典』(東京堂出版)「恵信尼」の項、『岩波仏教辞典』「恵信尼」の項、『国史大辞典』二巻「恵信尼文書」の項》