忉利天
忉利天
とうりてん
梵語でTrāyastriṃśa(三三の意)の音写。
三十三天と漢訳する。
欲界の六欲天のうちの第二。
須弥山の頂にあり、中央に帝釈天の居住する喜見城があり、その四方に八天ずつ眷属たる天衆の止住する所がある。
即ち喜見城を中心にして総数三三の諸天からなるので、三十三天ともいう。
日蓮聖人は『日妙聖人御書』に「昔、釈迦菩薩転輪聖王たりし時、夫生輙死此滅為楽の八字を尊び給ふ故に、身をかへて千燈をともして、此八字を供養し給ひ、人をすすめて石壁要路にかきつけて、見る人をして菩提心をおこさしむ。此光明忉利天に至る。天の帝釈並に諸天の燈となり給き」(定六四二頁)と示し、『新尼御前御返事』(定八六六頁)・『報恩抄』(定一一九六頁)などにも述べられている。
《『遺文辞典』歴史篇「忉利天」の項、『広説仏教語大辞典』『岩波仏教辞典』「忉利天」の項》