妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

従軍僧

じゅうぐんそう #2098

従軍僧

じゅうぐんそう

日蓮宗従軍僧派遣は明治二七年(一八九四)、宗命により脇田堯惇・加藤文雅らが日清戦争の朝鮮派遣軍に従軍したのに始まる。
これには戦下の愛意識による軍部への協力のほかに、真宗教団の中国・朝鮮への組織的布教に対する対抗意識から、従軍僧派遣を契機に一挙に遅れを取戻し「日蓮教をして韓国の国教たらしめ」(佐野前励)ようとの意図も働いていた。 しかし、その結果は家神道を中心とする朝鮮人皇化政策に日蓮宗が協力することとなった。
更に日露戦争(明治三七‐八年)満洲変(昭和六年=一九三一)第二次世界大戦(昭和一二‐二〇年)と、あい次いで従軍僧が派遣され、その人数も増加して、出征兵士の葬祭と将兵慰問に当った。
もっとも後には徴兵で戦地に送られた僧侶が、戦死者の葬儀や中国人の宣撫工作のために、軍の命によって従軍僧として扱われることも多くなった。

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