当家合掌の印
当家合掌の印
とうけがっしょうのいん
日蓮宗の合掌の印相。
印相はもと釈尊の施無畏印、禅定印、説法印、降魔印等から出発したもので、のち密教が興起するに従って多種多様の印相が形成された。
日蓮聖人は『御義口伝』に、「合掌とは法華経の異名なり。向仏とは法華経に値ひ奉るを云うなり。
合掌は色法なり。向仏は心法なり(略)合とは妙なり掌とは法なり。又云く合とは妙法蓮華経なり掌とは廿八品なり。又云く合とは九界掌とは仏界なり。九界は権仏界は実なり。(略)十界悉く合掌の二字に納って森羅三千の諸法合掌に非ざること莫きなり」(定二六二三頁)と示され、諸種の印相を排して至心合掌を勧められている。
後世合掌の印相を分別して、(一)根本法華―堅実合掌、(二)隠密法華―虚心合掌、(三)顕説法華―開敷合掌の三種としたり、また合掌を三身観に配して、法身観合掌・報身観合掌・応身観合掌に分けたり、「為説実相の印」と名づけた合掌印相など種々にあるが、要は「合掌以敬心欲聞具足道」(『方便品』)の信心に徹して身口意の三業一致を期するためである。