三種の業
三種の業
さんしゅのごう
現・順生・順後の三業。
『優婆塞経』に「衆生、業を造るに其の四種あり。
一には現報、二には生報、三には後報、四には無報」とある。
四の無報とは、報いの無いことであるから、略して現・生・後の三種の業があることになる。
『倶舎論』には四業、五業、八業の三説が挙げられているが、業を感ずる時期には定・不定があって、時期を決定せる業にも遅速の相違がある。
一に順現法受業は略して順現業といい、現世の造作が現世に果を引く現受業のこと。
二に順次生受業は略して順生業といい、現世の造作が次世に果を引く業。
三に順後次受業は略して順後業といい、現世に造作して次々生、即ち第三生以後に果を引く業のことであるが、このうち二・三はいわゆる当(未来)受業である。
これらの三種に加えて、その時期の決定しない業を順不定受業、略して順不定業といい、以上の定業三、不定業一を併せて四業という。
五業とは、その不定業を報定時不定と報時倶不定に分けて定業の三を併せた五業、八業とは定業の三をそれぞれ、時報倶定・時定報不定と分けて六とし、不定業の二と併せて八業とするものである。
なおこれについては説一切有部などでは異論もある。
《『修験故事便覧』、『阿毘達磨倶舎論』、『遺文辞典』教学篇「三業」の解説(4)の項》