安国論寺(神奈川県鎌倉市)
安国論寺(神奈川県鎌倉市)
あんこくろんじ
妙法華経山と号す。
鎌倉市大町の松葉谷に所在する。
日蓮聖人『立正安国論』構想の法窟といわれるところから寺名が由来されている。
この旧跡たる故をもって建長五年(一二五三)大国阿闍梨日朗が創立したと伝える。
開山は松葉谷草庵霊跡として日蓮聖人を仰ぐ。
しかしこの草庵霊跡については安国論寺、妙法寺、長勝寺の三寺いずれも主張するところである。
境内には本堂・庫裡・山門・小庵・岩窟・日朗荼毘所(日朗の遺言に従ってこの地で荼毘に付す)などがある。
寺宝としては『立正安国論』二巻(日朗筆)、安国論寺本『註画讃』、焼打法難絵図(土佐光起図)、硯箱(徳川宗勝寄進)などがある。
《『日蓮聖人事蹟事典』(雄山閣)「神奈川」の項、『国史大辞典』一巻「安国寺(あんこくじ)」の項(二)》