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宇賀徳正神

うがとくせいじん #1665

宇賀徳正神

うがとくせいじん

『日本書紀』巻第一には「飢(やは)しかりしに生めりし兒(みこ)を倉稲魂命(うかのみたまのみこと)と号す」とある。 うかのうは美称。
かはく、けと同じく穀物、食料の意で、五穀を司る神。 五穀の中で最も重要なのは稲で、ここは特に稲霊の意味。
記上には、須佐之男命は大山津見神の女神大市比賣(かむおほいちひめ)に大年神(おほとしのかみ)次に、宇迦之御魂(うかのみたまの)神を生ませたとある。
日本書紀神武紀「粮(くらひもの)の名をば厳稲魂女(いつのうかのめ)(稲魂女此をば宇伽能迷(うかのめ)という)とす」。
(一)宇迦魂と宇賀神は、その音の相通ずるによって同体と考えられ、五穀の生産豊饒の女神として崇められた。 後には福の神の総称となり、特に弁財の別名ともなる。
(二)弁財の宝冠の中にある白蛇をこの神として祀る。 その姿は、顔は老人、体は白蛇で曲りくねって玉の形をしている。 川柳に〈宇賀神のやうに艫綱(ともづな)巻いて置き〉とある。
(三)『神名帳考証土代附考』には、日蓮宗秘書により内裏三十番神の中に宇賀神の名をつらね、保食神(うけもちのかみ)と註すとあるが、これによれば宇賀神は古来の神名というべきか。
(四)大黒天神(種=黒色)、宇賀神(茎=青色)、稲荷神(実=赤色)と配当して、三体を一処に勧請するものもあり、
(五)宇迦之御魂神は御食津(みけつ)神でもあるところより付会して、三狐神(みけつねのかみ)と当字し、狐を稲荷神の「つかはしめ」とする。
徳正宇賀神(堺妙寺安置)ともいう。
《『史大辞典』二巻「宇賀神信仰」の項》

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