妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

三師標題

さんしひょうだい #164

三師標題

さんしひょうだい

中山法華経寺第一九世寂静日賢(一五六九-一六四四)の著。
日賢は関東不受派の学匠で、日乾・日遠等との寛永不受論の中心的人物。
後に三河へ流された。
この期の不受不施論争には、先行する形で中国天台の四明知礼の観心論を正統とするか否かの山家山外(さんげさんがい)論争が行われていた。
日遠は『色心不二門義』で四明正統説に異論を呈して山外派を称揚したが、不受派の学者はそろって反撃し、四明妄心説の正統を主張したのである。
この『三師標題』も日遠の説に対する反論で、山外派の観心論を異端と否定し、四明の観心は日蓮聖人の思想にも通ずるとなす。
三師とは知礼・仁岳・了然のこと。

← 事典トップ