天台四教儀
天台四教儀
てんだいしきょうぎ
一巻。
高麗諦観録、または四教儀、または諦観録ともいう。
古来より天台学入門の書として、数多く読まれた。
初心者にも解るように、天台の教観二門を説いたもの。
天台大師智顗が著した天台三大部から、その主要のところを抄録した形をとり、その抄録をなした人が高麗の諦観であるところから、別名を諦観録というのである。まず教門たる五時八教を明すに、初めに五時をとき、次に化儀・化法の四教を明かし、更に観門を説いて二十五方便、十乗観法を明かしている。
その叙述は、極めて簡潔であるが、そのためか解釈において種々の異義が生じ、本書の註書、更に末註書の数はおびただしいものがある。
即ち宋従義の『天台四教儀集解』三巻、元蒙潤の『集註』一〇巻、元粋の『備釈』二巻、等あって、本書研究が盛んであったことが解る。