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善財童子

ぜんざいどうじ #1109

善財童子

ぜんざいどうじ

『大方広華厳経』の入法界品(『正蔵』九巻六七六頁a以降)に説かれる童子である。
童子が生誕の、多くの珍しい宝が降り、蔵を一杯にしてしまったという。そのことから名づけて善財童子という。
昔、文殊師利が多くの比丘とともに南方へ赴いた時、福城に至って、その東方にあたる荘厳幢婆羅林に居をかまえていた。その頃、福城には長者が住し、その長者には息子がいた。それが善財童子である。童子は荘厳幢婆羅林にいる文殊師利のところへ詣でるのを始めとして南方へ赴き、二八人目に観音、五二人目に弥勒、五四人目に普賢等に会い、五〇余りの知識を吸収して法界に證入したという。
聖人は『守護論』(定一二三頁)において、童子が普賢・文殊・観音・弥勒等の知識によって悟りを得たことを述べている。
《『遺文辞典』歴史篇「善財童子」の項、『岩波仏教辞典』「善財童子」の項》

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