口業正意
口業正意
くごうしょうい
身口意(しんくい)の三業のうち、口で唱える南無妙法蓮華経の唱題を修行の中心、正行とみる説。
玄妙院日什(一三一四-九二)、広蔵院日辰(一五〇八-七六)らがこのような修行論を提示している。
もともと日蓮聖人は『土籠御書』で「法華経を余人のよみ候は、口ばかりことば(言)ばかりはよめども心はよまず。
心はよめども身によまず。
色心二法共にあそばされたることこそ貴く候へ」(定五〇九-一〇頁)と三業具足の受持を勧奨された。
これは五字七字の南無妙法蓮華経を三業受持することであり、その行相は南無妙法蓮華経を意(こころ)に念じ口に唱え身に行うことである。
しかし、日蓮聖人における三業受持の唱題は、その修行の実際の場においてその何れに重点があるのか、門下において究明研究されることになるのである。
《『遺文辞典』教学篇「口業」の項》