妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

十鬼

じっき #953

十鬼

じっき

きわめて煩悩深い者が感じる一〇種の鬼魅のこと。
鬼魅というのは悪道に堕在し、鬼畜野干等の身を受けた霊鬼、もののけで、人の心をひきつけ迷わすもののたぐいをいう。
諸経にこの鬼類を説くが、『首楞厳経(しゆりようごんきよう)』に説く十鬼は簡にして要を得ている。
(1)怪鬼=金銀草木等の精怪。 宿世に貪欲多くして非に物を蓄う者がこのむくいを感ず。
(2)魃魅=旱神(ひでり)・よく風にす。 宿世に婬欲多き者がこのむくいを感ず。
(3)魅鬼=狐狸等の精。 畜類にす。 宿世に詐偽多く、人を惑乱する者がこの報を感ず。
(4)蠱毒鬼(こどくき)=毒虫にして、よく人に害を与えるもの。 毒類に仮す。 宿世に怨結固く捨てられなかった者がこの報を感ず。
(5)癘鬼=疫癘の類。 宿世に瞋恚多き者がこの報を受く。
(6)餓鬼=飲食の会なく常に飢餓に苦しむもの。 宿世に慢多くして人をあなどる者この報を受く。
(7)魘鬼=昏睡の人を惑すもの、虚・暗冥にす。 宿世に欺誑多き者がこの報を受く。
(8)魍魎鬼=山川に寓し、その形をして木石の怪をなすもの。 宿世に邪見強く妄りに執著を生ずる者がこの報を感ず。
(9)役使鬼=重役の労をとる。 宿世に枉曲多く、人を無実のに陥れたりした者がこの報を受く。
(10)伝送鬼=人身に付して、吉凶禍福の言をなす者。 宿世に争訟を好む者この報を受く。

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