円日寺(廃寺・陸奥国)
円日寺(廃寺・陸奥国)
えんじつじ
奥州伊具郡(宮城県角田市)に所在したが現在は廃寺となっている。
開山は妙円日義(-一二九八)で波木井六郎実長の養女。
最初、駿州の村岡民部大輔に嫁いだが、承久の乱による村岡民部大輔の戦死によって家は断絶した。
のち鎌倉執権北条経時の寵を得て相模守時国を生んでいる。
文永一一年(一二七四)に日蓮聖人が比企谷に開堂するに当り剃度を請うて妙円日義と改める。
その後、水戸に下った時国は、家臣の働きにより、伊具、柴田、勝田の三郡を得たため、妙円は聖人の徳に酬い、実長への報恩にと柴田郡舟岡村(宮城県柴田町船岡)に一寺を建立し、妙円山妙立寺と号す。
その傍に久円寺、円日寺、久成寺、正覚寺を造立するが、伊具家の滅亡により五ヵ寺は廃寺となったが、その後妙立寺は角田市に、久円寺は石巻市に再建されている。
円日寺はついに再建されなかった。