妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

仏飯

ぶっぱん #540

仏飯

ぶっぱん

餉(ぶつしよう)、供ともいい、炊いたご飯を器にこんもりと盛って供えるのである。
の東晋時代(三一七-四一九)にすでに始まったといわれ、わがでは平安時代初期(八〇〇頃)にできた『延喜式』の名会の項に「供は内膳にて弁備す」とあるように、前に米飯を供えることが古くから行われていたことがわかる。 そして、この仏飯を供えることは、
(一)ご本尊に奉って報謝の供養をつとめる。
(二)無縁の霊に対して布施する。
(三)自分が食を頂くにあたって、まず、お初穂を捧げる心持をあらわす。
以上の意味があるといわれている。
『妙譬所問経』には、仏飯は朝、茶湯と共にお供えし午後にはさげねばならぬとされているが、このことは釈尊ご在世の教団に於ける律と関わりがある。 則ち『僧祇律』に「食は一は午前に一食、日中以後翌朝、日の出までの食は、非時食として律を犯すもの」とされていることに依るのである。
なお、仏飯は仏に献ずるものであるから通常、我々が煮炊きする炊事場ではなく、仏供の為の炊事場を設け、清浄な火をおこして調理する(これを別火という)のが本来であって、諸大本山の本堂あるいは祖師堂に隣接してつくられている「御供所」は、この制に則ったものである。

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