華・花
華・花
はな
仏前に供養する花のこと。
優陀那日輝は「諸の供養物の中に香花灯明の三最も心気を資け道念を補養する者也」「花は心気を和雅ならしむ。
慧心を資くべし。
花は紅花茎・緑葉枝・珠果樹・松・竹・楓・樒、何にても四季の文綵荘厳に堪たる者数茎を挿み及び散布し供養すべし」(『充治園礼誦儀記』)と記している。
また『十種供養式』には、「花に就て多種有り。
草木水陸不同なれども共に諸仏の大悲を表し同く万行の勝因を顕す。
誠に会を餝るの荘厳、法を恭しうするの勝事也。
供養の厳重なること花を挙るに過たるは莫し。
其の中に蓮華の供養尤も妙なる者か」とある。
なお、供花には向上相(花の表を本尊に向ける)、向中相(花を八方に向ける)、向下相(花の背を本尊に向ける)の三法あるが、供養する者の「心気を資け道念を補養する」ために向下相を基本とする。
《『充洽園礼誦儀記』十種供養》